「四国三郎」の愛称で親しまれる吉野川は、高知・愛媛県境の瓶ヶ森(標高1,896m)を源流に、四国山地の水を集めて東流し、紀伊水道へと注ぐ全長194kmの大河です。その河口域に広がる広大な干潟と汽水域は、日本最大級の規模を誇ります。
ここには、絶滅危惧種のシオマネキやトビハゼといった多様な底生生物、そしてそれらを糧とするシギ・チドリ類など、国際的に重要な渡り鳥が数多く飛来します。東アジアからオーストラリアを結ぶ「フライウェイ」の重要な中継地として、世界から注目されています。
この風景は日本一だとも言われています。良質な海苔やシジミを産する豊かな漁場として、地域の人々の暮らしを長きにわたって支えてきた、かけがえのない自然遺産です。

ENDANGERED SPECIES
シオマネキ・トビハゼが生息する
国内有数の干潟

吉野川河口域は、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ(EAAFP)の重要な拠点です。 クロツラヘラサギ、ズグロカモメ、ホウロクシギなど、絶滅が危惧される希少な渡り鳥が毎年飛来します。 この地が失われることは、アジア全体の渡り鳥の旅路に深刻な影響を与えます。
WWF・IUCNなど国際自然保護団体の「アジア湿地目録」に、ラムサール登録にふさわしい湿地として掲載
環境省「日本の重要湿地500」に選定
「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)」発足時の最初の参加湿地の一つに
環境省「ラムサール条約湿地潜在候補地」に選定
ラムサール条約勉強会「吉野川の恵みと人々の暮らしを考える」開催(60名以上参加)
「吉野川河口域ラムサール条約湿地登録支援の会」設立へ
行政、専門家、そして何より地域住民の皆様と手を取り合い、以下の活動を推進してまいります。
シンポジウムや観察会を通じた市民への普及啓発。吉野川の価値を多くの人々に知ってもらいます。
吉野川河口の価値を裏付けるデータの収集と、保全計画への協力。専門家と市民が連携します。
行政機関と市民・関係団体との円滑な対話を促進。多様なステークホルダーをつなぎます。
干潟の恵みを活用した地域ブランドの構築や観光・教育支援。自然と共生する地域社会を目指します。

ラムサール条約湿地への登録は、開発を禁じるものではありません。条約の根本理念は、湿地の「保全」と「賢明な利用(ワイズユース)」の両立にあります。 吉野川の恵みを享受しながら、豊かな漁場を守り、環境教育やエコツーリズムを通じて地域経済を活性化させ、徳島の誇りを次世代へと引き継ぐための大きなチャンスです。
設立趣意書を読む「吉野川の自然と伝統、文化、産業を未来へ」。この願いを形にする第一歩が、ラムサール条約湿地への登録です。 本会の設立趣旨にご賛同いただき、会員として、あるいはサポーターとして、皆様のお力をお貸しください。
吉野川河口が世界の宝として認められ、自然と人間が共に輝く「水の都・徳島」の未来を創造するために、多くの皆様のご理解とご賛同、そしてご参画を心よりお願い申し上げます。
RELATED ORGANIZATIONS